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100人の村に生まれたあなたへ

どうしてそんなところにしまったのか、
まったく記憶にないけれど、何故だかハンカチとタオルの引き出しから本が出てきた。

中野裕弓『100人の村に生まれたあなたへ~100人の村その後』

先日友人のところで、言葉の断片と雰囲気は思い出せるけど、
どうしても「これ!」と伝えられなかった詞?の書かれている本。

少しだけ引用。

『昔のひとがこういいました
わが身から出づるものはいづれわが身に戻り来る、と
情熱を持って働きましょう
愛される見返りを期待することなく人を愛しましょう
誰も聞いていないかのごとく歌いましょう
誰も見ていないかのごとく踊りましょう
あたかもここが地上の天国であるかのように生きていきましょう』

100人の村に生まれたあなたへ (角川文庫)

中野 裕弓 / 角川書店



世界がもし100人の村だったら

池田 香代子 / マガジンハウス






記憶していたのとすこし違っているのは訳の違いだろうか。

『世界がもし100人の村だったら』のメッセージがブームになったのは、、地球を100人の村に換算して、人種、宗教、教育や富の配分等々を両のてのひらでかかえられるような数字で表し、「世界をまるごと抱きかかえてみる」感を読んだ人に覚えさせたことだったのだと思う。

今読み返してみて少し違和感を覚えるのは、「○○であるなら、あなたは村の○人より幸福です」という表現。
あとがきで中野さんも書いているけど、この数値化は資本主義のものさしで測った場合だという但し書きが必要なのかも。

資本主義のものさしで100人の村に換算して世界を知ったあとには、それぞれの「幸せのバロメーター」をものさしにして、QOL=クオリティ・オブライフという目盛でもう一度、測りなおしてみる。

そんな測り方ができるような価値観をつくっていけたらいいんじゃないだろうか。
モノやお金をたくさん持っていることだけでは、人間の幸福感って測りきれないかもしれない。

詳しくは知らないのだけど、ブータンの「幸福度」は高いらしい。
今、日本人の「幸せのバロメーター」「幸福度」はどうなのだろ。
そもそも、そんなものさしを探すことから始める必要があったりして。

by jellyfish222 | 2009-07-16 23:25 |