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剱岳 点の記

友人と『剱岳 点の記』を観にいった。

役者やスタッフが実際に登り、CGを使用しない山の映画。

じつはわたしは山に登ったことがある、もう十年以上も前の日々だけど、春も夏も冬もけっこう山に登っていた。正直楽しいことばかりじゃなく、どっちかというと山にはキツイ思い出のほうが多い。
それでも観にいったのは、久しぶりに山の姿を見てみたくなったから。
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「なぜ山(エベレスト)に登るのか」と問われて、「そこに山があるから」と答えたのは登山家ジョージ・マロリー。

この映画でも主人公が人に問うたり、自身に問いかけたりする。
主人公は登山家ではなく、陸軍の測量手なので、地図をつくるために山に登るのだけど、地図をつくること、それじたいを自身に問い始める。

人がそれぞれの役割を自覚してそれを担って生きていくということについての戸惑い、迷いっていつもつきまとう。
それぞれの答えは見出されたのか、それは映画を観た人がそれぞれに感じることかも。

この映画の吹雪や雨や滑落シーンに、わたしの山の記憶は刺激され、次々キツイ思い出たちを蘇えらせた。
ほんとうは山の頂上から見た美しい景色の記憶もあったはずなのに、ちょっと忘れている。

キツイ思い出ばかりじゃなく、そんな記憶も思い出せたらいいし、いつかまたほんとうの山の景色を見られたらいい。(もちろんその時には準備万端で臨まねば~)

by jellyfish222 | 2009-07-19 16:38 | 映画、TV