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世界最速のインディアン

バート・マンロー、
1962年、60歳を越え、ニュージーランドの最南端からアメリカユタ州のボンヌヴィルソルトフラッツ(塩平原)に渡り、1000ccバイクの世界記録を目指した。
インディアンとはバートの愛車、1920年代型オートバイ、インディアン・スカウトのこと。

インディアンの最高速度は時速80キロ、
そのバイクに、超手作り的(たぶん年金生活で資金難)自力改造を加えて世界最速を目指す彼は、地元でも変人扱いされていた。

その彼がとうとうソルトフラッツに辿り着き、時速288キロという驚くべき記録を樹立する。
「体は60歳でも心は18歳だ」
「こういうマシンでスピードに挑む時は、5分が一生に勝る」
「夢を追わない人間は野菜と同じだ」

『羊たちの沈黙』で恐ろしく冷静なレクター博士を演じたアンソニー・ホプキンスのはっちゃけたじいさんぶりがおちゃめ。
彼の喜びのダンスはこっちまで嬉しくなった。

※バート・マンローは実在の人物。きっと相当にへんてこなヒトだったんだろうな。
が、とても生き生きしていて楽しい人でもあったろうな。
どんな時代にも生きてくことに希望を見せてくれる人がいる、
人間捨てたモンじゃないかも。

ちなみにバートは、これ以降もソルトフラッツに渡り走り続けた。すごいね!

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by jellyfish222 | 2010-09-27 16:19 | 映画、TV